テレビドラマで、東野ワールドが展開されてます。
彼は、大阪出身なのだがあまり大阪を舞台にしたり、
大阪弁の主人公はいないのだが、今回はばりばりの
大阪の下町を舞台にした小説である。

小説は、やはり死体は出てきてしまうのであるが、
被害者も加害者も本当に真面目でいい人間なのに
「誰も悪くないのになぜこのようなことになってしまうのか?」という
ことが多い。
主旋律は限りなく、単純ではあるがアリバイ工作や
死体遺棄や証拠隠滅やトリックがあり、動機を知れば知るほど
切なくなってしまう。
それを、型破りな先生の竹内しのぶが
大阪弁でテンポ良く、しかも、啖呵を切ったり、あまりめそめそせず
対応しているので救われる。
恩師で現在教頭の先生が、生徒達としのぶの暴走をやさしく見守る。
「しのぶセンセができても、子どもや保護者ができるとは限らない。」
とまとめるところはまとめる。
それと、近所の文化住宅というアパートに住むウワサ好きのおばはんも
明るく彩る。
また、竹内センセと警官の新藤との恋の行方は?

楽しい小説である。

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