氷点

2004年11月26日 読書
ISBN:4072292869 単行本 三浦 綾子 主婦の友社 2000/10 ¥1,890
「原罪」という重たいテーマを扱っていて
本当に苦しい小説でした。

実は言うと、三浦綾子記念館に一昨日行きまして
見本林の近くに辻口病院があり、
陽子ちゃんが自殺を図る美瑛川も見ました。

この雰囲気のなかで、心の氷点が沸点に達することも
あるのだと思いました。

この話は、辻口病院の若く美しい夫人が、
夫の部下の眼科医と密会していた時に
娘ルリ子が殺されてしまう。
このことを知った夫は怒り、復讐のため
殺人者の娘を引き取って妻夏枝に育てさせる。

精神的に参った夏枝は陽子をいじめてしまう。

陽子は自分の生育歴を知り、美瑛川に入水自殺を図る。

人間って、そこまで人を許すことが出来ないのでしょうか。
悲しみを背負ってよくここまで陽子ちゃんは
生きることが出来た。

しかし、人を怒り憎むことよりも
大変なのは、人を許し愛することの方が
難しいし、修行がいることではないかと
思います。

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