伝説の名人坂田三吉師匠の物語です。

ちなみに、あほの阪田とは坂田違いです。

もっと違いますね。

とても、感動的な話です。

三度の飯より将棋が好きな三吉。
しかし、内職の草鞋づくりも、
眼病のためろくろく出来ず、
お給金をもらえず、草鞋も突き返されてしまう。

そんな三吉だが、将棋は滅法強かった。
町の将棋仲間では歯が立たないため、
関根七段と相手してもらうことと
なった。
三吉は、勝ったかのように見えたが
規則違反で負けとなる。
このとき三吉は、関根名人をライバル、
いや、敵とみなして、職業棋士をめざす
こととなる。

私は、敵というのは、規則という目に見えない
権力の拘束、金、名誉、それらをすべて
手に入れている関根名人に対してだと
思います。

これに対して、三吉は純粋に将棋好きで
勝つだけではなく、完全な将棋を
目指して頑張ってきた。
そして、暮らしは良くなく、
妻小春は子どもと心中しようと
したくらい、貧困である。
家には、蒸気機関車の煙や音が
は入り、下町長屋の天王寺の家からは
通天閣がよく見える。
本当に対称的な二人です。

最後の小春に対する電話のやりとりが
寂しい。
手には、三吉が将棋を辞めるために
燃やそうとしたが、燃えなかった
王将の駒が手に残されていた。
これが、守り神だったという言葉を
小春は言い残して逝った。

けれども、心を通わせた二人は
ご立派。

わたしにとって、こんな夫婦は
理想だけれども、
なることは出来ないなあと
思いました。

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