蟹工船 一九二八・三・一五
2004年10月4日 読書
ISBN:4003108817 文庫 小林 多喜二 岩波書店 2003/06/14 ¥525
とても薄い本だけれども、多喜二の怒りと悲しみ憾みが
そこはかとなく伝わる本。
北海道に住んでみて初めて、皮膚感覚として
この気持ちが解りました。
多喜二はロシア文学だけでなく、映画も良く
見ていることがわかります。
「漁夫が一日風呂を入ることも贅沢と言われるのに
船長は何回も風呂に入った。そのことは贅沢と
言われず、身だしなみと言われた。」
「漁夫の食べる料理は、ほとんどなかった。
自分で取ったカニを食べることは出来なかった。
船長たちは、赤白く太ったカニを
たらふく食べ散らかした。」
凄く、対比が明確ですよね。
漁夫は「垢にまみれて臭い。ポルノ雑誌が
すり切れるまで読む。貧相でがりがり。
青白い顔。等々。
色彩的には、黒、青。」
それに対して、船長は、
「清潔。いい香り。まるまると太っている。
権力的。赤く白いカニをたらふく食べる。
色彩的には、赤。白。」
エイゼンシュタインの世界だなと。
それと、出だしがすごい。
「地獄さ行くんだで。」
すぐに引き込まれます。
プロレタリア文学。ここにあるプロレタリアートとは
無産階級でも下の下です。
蟹航船ではなく蟹工船なのは、蟹工船は
航海法の治外法権だからです。
今は無産階級といっても、
サービス業(知的インテリ階級が多い。ホワイトカラー。)
が多いので、ちょっと、プロレタリアートとは
リストラされるまでは思わないでしょうね。
ブルジョアとは、働かなくても親子2代(50年間)は
食べていくことが出来る人が当てはまります。
当てはまらないですね。
私は。
しかも、2世ではなくて、初代です。
プロレタリアとは、主義であって、
労働者という感じはなかなかしないですね。
私の感覚です。
本当は違います。
夫がリストラされたら、即働かなければ
いけません。
こんな奴がブルジョワジーな訳がありません。
それと、革命を起こしたら理想社会が
くるのですか。
「楽して金を稼ぎたい。」という人間にも
平等にお金を分配したくないです。
どんな社会においても、苦労はあると思うのですが。
ユートピアは宗教のなかだけだと
思います。
(宗教を否定しているのではなく、
現実社会と混同させるなということ。)
とりとめも無いことを書いてしまいましたが
これで終わります。
とても薄い本だけれども、多喜二の怒りと悲しみ憾みが
そこはかとなく伝わる本。
北海道に住んでみて初めて、皮膚感覚として
この気持ちが解りました。
多喜二はロシア文学だけでなく、映画も良く
見ていることがわかります。
「漁夫が一日風呂を入ることも贅沢と言われるのに
船長は何回も風呂に入った。そのことは贅沢と
言われず、身だしなみと言われた。」
「漁夫の食べる料理は、ほとんどなかった。
自分で取ったカニを食べることは出来なかった。
船長たちは、赤白く太ったカニを
たらふく食べ散らかした。」
凄く、対比が明確ですよね。
漁夫は「垢にまみれて臭い。ポルノ雑誌が
すり切れるまで読む。貧相でがりがり。
青白い顔。等々。
色彩的には、黒、青。」
それに対して、船長は、
「清潔。いい香り。まるまると太っている。
権力的。赤く白いカニをたらふく食べる。
色彩的には、赤。白。」
エイゼンシュタインの世界だなと。
それと、出だしがすごい。
「地獄さ行くんだで。」
すぐに引き込まれます。
プロレタリア文学。ここにあるプロレタリアートとは
無産階級でも下の下です。
蟹航船ではなく蟹工船なのは、蟹工船は
航海法の治外法権だからです。
今は無産階級といっても、
サービス業(知的インテリ階級が多い。ホワイトカラー。)
が多いので、ちょっと、プロレタリアートとは
リストラされるまでは思わないでしょうね。
ブルジョアとは、働かなくても親子2代(50年間)は
食べていくことが出来る人が当てはまります。
当てはまらないですね。
私は。
しかも、2世ではなくて、初代です。
プロレタリアとは、主義であって、
労働者という感じはなかなかしないですね。
私の感覚です。
本当は違います。
夫がリストラされたら、即働かなければ
いけません。
こんな奴がブルジョワジーな訳がありません。
それと、革命を起こしたら理想社会が
くるのですか。
「楽して金を稼ぎたい。」という人間にも
平等にお金を分配したくないです。
どんな社会においても、苦労はあると思うのですが。
ユートピアは宗教のなかだけだと
思います。
(宗教を否定しているのではなく、
現実社会と混同させるなということ。)
とりとめも無いことを書いてしまいましたが
これで終わります。
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