ISBN:4838713800 単行本 池田 香代子 マガジンハウス 2002/06/13 ¥1,200 ミリオンセラーになったネットロア(インターネットによる民話)『世界がもし100人の村だったら』の原点と背景がここに明らかに。百人百様の解釈、感想、批判から私たちの未来を考える。 「100人の村」の原点は、環境学者ドネラ・メドウズが1990年5月に発表した「村の現状報告」というコラムの一編だ。

著者の人の講演があった。
講演の題目は「憲法と百人村」でした。

憲法とは、国民が他人の生命、財産等を害しなければ、
自分たちの権利を守ってくれるように、
国に要求することが出来、国は国民の権利を
守る義務がある。という話に、
(とても、わかりやすい言葉で、あの難解な法律用語を
 伝えたなあと)と思いました。

そして、権利を守るためには、「不断の努力」(憲法12条)
が必要だと言います。
私は、11条、97条も必要だし、
憲法の最高法規性が、国民の権利を国が守る義務が
あるという国民の信託をもたらす根拠条文に
なるのではと思いました。

それと、憲法は13条前段が基本条文に
なるとおしゃられていました。
それは、13条は個人の尊厳が、他人の生命や財産を
害しない限りにおいて、守られる。
ということです。
憲法9条は、このことを念頭に置いた上で
書かれた条文ではと言われています。

ところで、憲法改正で一番メインと
なる9条ですが、
草案では、10年間改正はしないと
あったそうです。
ところが、ときの内閣総理大臣吉田茂氏が
この部分を斜線で消したそうです。
アメリカ連合国軍総司令部のマッカーサーが
承諾したそうです。
推測ですが、戦後5年経って、朝鮮戦争が
はじまり、軍隊に近い警察予備隊や
保安隊が結成され、9条を骨抜きに
なってしまうことを、マッカーサーは
予測していたのでは無いでしょうか。

こういうことを考えると
戦争は、内心の自由を奪い、
宗教を国家神道のみとし、
学問の自由を奪い、表現の自由を奪って
検閲制度や、集会は許可制で警官が常に立っていて、
大変国民にとっては、不自由な状況になります。

戦争で喜ぶのは、権力者と権力者に近い
お金持ちだけです。

そんなことを講演で聴きました。

池田香代子氏がこんなことを
考えて本を作成していただなんて
知りませんでした。

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