ISBN:4041851033 文庫 手塚 治虫 角川書店 1992/12 ¥580
古代史ファンの私にとって、滅茶苦茶おもしろく
ストーリーを知っていても、いくら読んでも、
人間の業を感じさせてくれる本である。
我王と茜丸の生き方。
我王の話は、芥川の蜘蛛の糸の要素が、速魚という
女性(テントウムシ)に込められていて
おもしろい。
石舞台古墳の不思議をヒントにして、
なぜ生口を行き埋めさせずに、埴輪をつくったのか。
という答えを描いています。
奈良時代の国分寺建立は、国統治のためになされたもので、
政教一致で国民を重税に苦しめたことがわかり、
この社会の矛盾がわかる。
我王、猿田彦、猿田博士と、ずーっと、醜い姿で貧しく、悪に
貪欲を発揮したり、貧困だったりと、私の子どもの頃は、自分の子孫が醜く不幸であることを、予言されている猿田を可哀相に思っていた。
そのおろかで意地悪で権力欲の固まりの人間が、
仏像や絵画、建築、ロボット、クローン胚等、
すごいものを作り出すのである。
けれども、彼の存在が、人間の愚かさを象徴するもので、
人間がすべて光り輝くものだったら、この宇宙はなりたたないのである。
ところで、京大に留学をしたこともある(現在アメリカに在住)
バングラデシュ人が、日本語を学ぶために、読んだ本らしい。
手塚治虫のマンガは、スラングもなく、漢字にはふりがながふってあり、話もおもしろい。
と、おっしゃっていました。
ある韓国人は、「ガキの使いやあれへんで」をみて、覚えたそうです。
ははは。
古代史ファンの私にとって、滅茶苦茶おもしろく
ストーリーを知っていても、いくら読んでも、
人間の業を感じさせてくれる本である。
我王と茜丸の生き方。
我王の話は、芥川の蜘蛛の糸の要素が、速魚という
女性(テントウムシ)に込められていて
おもしろい。
石舞台古墳の不思議をヒントにして、
なぜ生口を行き埋めさせずに、埴輪をつくったのか。
という答えを描いています。
奈良時代の国分寺建立は、国統治のためになされたもので、
政教一致で国民を重税に苦しめたことがわかり、
この社会の矛盾がわかる。
我王、猿田彦、猿田博士と、ずーっと、醜い姿で貧しく、悪に
貪欲を発揮したり、貧困だったりと、私の子どもの頃は、自分の子孫が醜く不幸であることを、予言されている猿田を可哀相に思っていた。
そのおろかで意地悪で権力欲の固まりの人間が、
仏像や絵画、建築、ロボット、クローン胚等、
すごいものを作り出すのである。
けれども、彼の存在が、人間の愚かさを象徴するもので、
人間がすべて光り輝くものだったら、この宇宙はなりたたないのである。
ところで、京大に留学をしたこともある(現在アメリカに在住)
バングラデシュ人が、日本語を学ぶために、読んだ本らしい。
手塚治虫のマンガは、スラングもなく、漢字にはふりがながふってあり、話もおもしろい。
と、おっしゃっていました。
ある韓国人は、「ガキの使いやあれへんで」をみて、覚えたそうです。
ははは。
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