ISBN:4575930598 単行本 谷口 ジロー 双葉社 1987/06 ¥900
凄い。
はっきり言って、これは、凄い。
明治時代の生活をまざまざと見せつけてくれる
マンガである。
当時は、官と民の差がすごくて、樋口一葉が一月10円で
女所帯3人ですんでいたところを、漱石は妻の見栄と
親の借金を返すために、東大のみならず、明治大学でまで
教鞭を執っていた。一月100円でも足りず、綱渡り生活をしていた。
そのうえ、帝大を辞めてから、漱石は朝日新聞で働くのだが、
生活は困窮を極め、見栄っ張りな(これにはいろいろな評価あり。)妻と喧嘩し、妻の愚痴を書くようになる。

また、胃潰瘍と不安神経症を紛らわせるために、
酒を飲んだりするため、余計駄目になった。

このような彼だったが、西洋を見た自分が日本をどのように
捉えたのかを、小説にして書いています。
本当は、道草、明暗、こころ、等、漱石の深い日本外交の
考えが書いてあるので、書きたいのですが。
日記なので、このへんで。

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