ISBN:4087803554 単行本 崔 仁和 集英社 2002/05 ¥1,575
在日韓国人・朝鮮人の事情や法律に疎いものでも、
崔さんの上手な説明により、苦もなく理解できるように
できている。

在日朝鮮人は大概は、朝鮮国籍を取得した上で、
1960年から、韓国国籍も自主的に取得できるようにしたのである。我が祖国の南北分裂のためである。

この本が、ある在日韓国人の1人語りではなく
過去において、韓国に戻って五輪代表・W杯出場を
目指したが、自分とは違うところで夢破れるもの。
在日韓国人であったが、帰化して日本代表となったもの。
最初から、国際舞台は諦めたもの。

そして、現代の若者気質ではっきり言って、文化も考え方も日本人。しかも、サッカーでも何でも、日本びいきで日の丸、君が代
アレルギーもない合理的な岡山選手。
けれども、国籍だけ朝鮮と韓国である。
この選手を対比させることで、自分の意図とは別のところで
人生が決定づけられ、努力だけでは凌駕できない壁が
待ち受ける。

考え方は、康造選手と岡山選手は対称的であるが、
両者とも、awayは日本だけではなかった。
祖国としている韓国ですら、彼らに、厳しい目を向ける。
牙をむくことの方が多いかもしれない。
特に他の国に負けても、日本にだけは勝って貰いたい。
と思うものである。

それと、韓国サッカー自体、日本より上というプライドもあって、康造選手をKリーグにおいてもなかなか認められなかったが、
彼は腐らず頑張る。

そして、城南一和でレギュラーの座を取得する。

五輪代表やW杯は正直選抜されることは厳しいことだと思う。

サッカー界も、もっと選抜要項を緩和して、在日外国人に対して
むやみなプレッシャーを与えないで欲しい。
特に、在日韓国・朝鮮人は、強制連行されて祖国を奪われたのだから、他の外国人のように、Homeをもてないのだから、せめて
日本人と要件を同条件にして貰いたい。と願うサッカー選手と
著者である。

ちなみに崔さんは、日本人プロ野球選手(杉本友選手)
と結婚された。
彼女は、自分は朝鮮民族という誇りを捨てたくない。という
考え方の人なので(本で読む2002年度の時点では)
帰化せず、国際結婚されたと思います。
ご長女誕生。
この子は、両国籍持っているはずです。
選択権は成人した彼女が持つはず。

楽しみですね。
そして、無事ご長女

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