ISBN:406273964X 文庫 野沢 尚 講談社 ¥590
野島尚氏のプロフィールは以下の通りです。
1960年生まれ。日大芸術学部映画学科卒業後、1983年
城戸賞受賞。脚本家としてデビュー。
もっと、詳しいプロフィールは本の扉でご覧下さい。
城戸賞というのは、小説家の芥川賞とか直木賞に匹敵するぐらい凄い賞です。脚本家の登竜門として、城戸賞の他に橋戸賞があります。この賞を取ると若手ながら、即戦力として期待されます。
ところで、砦なき者のストーリーは、八尋という自分の虚栄心を満たすためなら、自分のゼミの教授でさえも生死をさまよえさせる重傷を負わせる男が、メディアという特質を利用して、メディアの寵児になっていくまでの過程を描いています。
たぶん、野島尚氏はメディア論を学び、映像の中にいながら、冷静に客観的に、メディアという怪物を見ているのだろうと思います。
メディアは、たった、1秒でも写れば、編集次第で、悪者にも善者にも解釈されうるものであること。
一度でも、悪者と判断されたらメディアの中で、抹殺されない限り、浮かび上がることが出来ないという残酷なものであること。
大衆は一度センセーショナルなものを知ってしまうと、もっと欲望が肥大化して、嘘でも、おもしろければいいと思うようになってしまう、気まぐれな存在なこと。
テレビは、お金を払わず外出をすることなく情報を得られるため
大衆は無批判に情報を信じ、メディア自体も、良質の視聴者を育てることができぬまま、愚衆となった大衆に迎合しなければならなくなり、やがてそのうち、他の娯楽に移行するまで、愚行を続ける存在に成り下がる。
このことを推理小説仕立てながら、考えさせてくれる本です。
これは、野島尚氏のメディア解釈論で、私たちは見たいものを見ればいいのだと思います。
本当にいいものは、テレビ化されるだけではなく、DVDにされると思うので、これからは、中身のないすかすかなテレビ番組は自然淘汰されると思います。
やはり、表現の自由は確保されるべきですね。
但し、表現の自由も行き過ぎると濫用になるので、ガイドラインが必要だと思います。
いかがでしょう。
野島尚氏のプロフィールは以下の通りです。
1960年生まれ。日大芸術学部映画学科卒業後、1983年
城戸賞受賞。脚本家としてデビュー。
もっと、詳しいプロフィールは本の扉でご覧下さい。
城戸賞というのは、小説家の芥川賞とか直木賞に匹敵するぐらい凄い賞です。脚本家の登竜門として、城戸賞の他に橋戸賞があります。この賞を取ると若手ながら、即戦力として期待されます。
ところで、砦なき者のストーリーは、八尋という自分の虚栄心を満たすためなら、自分のゼミの教授でさえも生死をさまよえさせる重傷を負わせる男が、メディアという特質を利用して、メディアの寵児になっていくまでの過程を描いています。
たぶん、野島尚氏はメディア論を学び、映像の中にいながら、冷静に客観的に、メディアという怪物を見ているのだろうと思います。
メディアは、たった、1秒でも写れば、編集次第で、悪者にも善者にも解釈されうるものであること。
一度でも、悪者と判断されたらメディアの中で、抹殺されない限り、浮かび上がることが出来ないという残酷なものであること。
大衆は一度センセーショナルなものを知ってしまうと、もっと欲望が肥大化して、嘘でも、おもしろければいいと思うようになってしまう、気まぐれな存在なこと。
テレビは、お金を払わず外出をすることなく情報を得られるため
大衆は無批判に情報を信じ、メディア自体も、良質の視聴者を育てることができぬまま、愚衆となった大衆に迎合しなければならなくなり、やがてそのうち、他の娯楽に移行するまで、愚行を続ける存在に成り下がる。
このことを推理小説仕立てながら、考えさせてくれる本です。
これは、野島尚氏のメディア解釈論で、私たちは見たいものを見ればいいのだと思います。
本当にいいものは、テレビ化されるだけではなく、DVDにされると思うので、これからは、中身のないすかすかなテレビ番組は自然淘汰されると思います。
やはり、表現の自由は確保されるべきですね。
但し、表現の自由も行き過ぎると濫用になるので、ガイドラインが必要だと思います。
いかがでしょう。
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