切ないOLに捧ぐ

2004年2月19日 読書
ISBN:4061859188 文庫 内館 牧子 講談社 ¥467
同名のテレビドラマから、「内舘さんってどんな人。」「OLから
脚本家になることが出来るなんてうらやましい。」
と言う声に押されて、出版された本です。
彼女は、横浜桜木町(今年12月東急は廃止に)の三菱重工業の
横浜造船所に勤務していらした人です。その後、シナリオライターになることが出来た苦労人です。

私は、大学卒業後、フリーターをし資格を取ってフリーランスの世界に行った人なので、いわゆるフツーのOLをして、専業主婦をして、子育てをして、という「ブランド一流企業のOL」を経験したことがなかったのです。
そのことは、凄くコンプレックスだったのだけれども、実はいうと、フツーのOLの華の命はとても短く、とても切ないことが解りました。
この本の章の題が凄い。「23歳の極楽とんぼ」から、「24歳の影法師」になってしまうの?
今は違うとは思いますけれども、「30の壁」があるからあまり変わらないかも。それとも、「シングル」と言う名で認知されている?

そして、麻生圭子氏の解説も併せて読んでみてください。
内舘さんのお人柄の良さが解ります。
物事をよく考えるまじめなOLを対象としているので、
お言葉はお優しいです。
要するに「フツーの才能しかなく根性もないOLさんは、結婚するか、家事手伝いをしながら趣味の世界や留学をしてもいいし、
転職してもいいよ。若さだけを武器にするのは止めましょう。」
と言うことでしょう。

女性の人生は、転機が多い。
その時に、女性の生き方のバイブルになるでしょう。

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