伽椰子のために

2004年3月23日 読書
ISBN:4101172013 文庫 李 恢成 新潮社 ¥400
高校生の時に読んだ本。
伽椰子は確か日本人なのに朝鮮人の人たちに育てられ、
朝鮮人として育てられる。

そして、朝鮮人の青年(大学生)と同棲するが、
貧困のためお互い別れる。

非常に当時(1960年頃)の在日朝鮮人の生活様式が解る
作品。
貧困で衣食住がままならなかった様子が伝わり、強制的に
日本に連れてこられ、努力しても、日本社会に受け入れられない
(大学生しているのに。当時は学生は同年齢の20%ぐらいしか
 いなかった。今の院生レベル。)
悲しさ。

もし、日本国民と同レベルの扱いを受けていたのならば、
在日朝鮮人・韓国人問題はここまで引きずらなかったと思う。
そして、朝鮮戦争が、彼らの民族闘争を引き裂いたのではと思うのですが、根拠がないのでこのあたりで辞めます。

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